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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

CinQo組み付けが大変!の巻

結論から書くと、様々な問題があってまだ装着できてません。試行錯誤した経過をまとめてみます。

基本情報。

  • CinQoはFSA Team Issue Carbon用
  • Team Issue CarbonのスパイダーはT25トルクスで留まっている
  • CinQoの組み付けは基本的に既存のスパイダーと入れ替えるだけ

簡単そうに思えますよね? 私もそう思っていました。

先週末にラバネロで工具を借りて作業してみました。

8mmのヘックスでクランクをバラし、T25トルクスでスパイダーの分解に取りかかりますが、ここで問題発生。トルクスのボルトが強力なネジロックで締め込まれているので分解できません。ボルトの頭をなめるか、工具が壊れるかのいずれかといった状況。

クランクを壊すのも、工具を壊すのも、怪我をするのも嫌だったので作業は中断。Quarqが自社で行っている作業内容を教えてもらいました。Quarqによると以下のような作業をしているそうです。

We use an impact wrench to remove the bolts that hold the spider on to the FSA Team Issue cranks. If the bolts break off, we have a fixture here that allows us to drill them out and put in new helicoil threads.

簡単に意訳すると、スパイダーを固定して(T25トルクスのボルトを)インパクトレンチで緩めます。もしボルトが壊れたら、残ったボルトをドリルで飛ばしてヘリサートを打ち込みます、となるでしょうか。

ヘリサートはリコイルとも呼ばれ、破壊されたボルト穴を再生するために使用します。オートバイや自動車の業界ではわりと一般的な作業内容。

ネジロックを緩める場合に部品を温めることがあるのですが、これについてはダメヨとのお返事。

Whatever you do, DO NOT heat the bolts or crank. This can potentially destroy the crank and make it unsafe.

よくよく考えてみればカーボンは樹脂で固められているので、温めると樹脂が溶けてしまいます。クランクを壊してしまうかもろくなると締めくくられているので絶対にやっちゃ駄目な作業です。

If those don't work, you can order a set of cranks from us with the spider already removed.

もしダメだったらスパイダー分解済みのクランクを注文出来るよ、という優しいお言葉をいただきました。

はてさて、今週末も作業しようと思いますが、予備のクランクがないので作業を進めづらいのが難点です。スパイダーが分解されたまま組み込めないと、走行不能になっちゃいますからね。

誰かクランク貸してください…。

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