Google日本語入力出ましたね。
UNIX界隈のツールを使っている人であれば、MeCabやSKK, Anthyなどの名前を聞いたことがあると思いますが、Google日本語入力にはこれらの成果が含まれています。
以下、Google Japan Blogから引用。
Anthy, WinAnthy, scim-skk, skkime, AjaxIME, PRIME, MeCab などの日本語処理システムや日本語入力システムの開発に携わっていたエンジニアや Windows の TSF での開発経験のあるエンジニア、各種オペレーティングシステムの開発経験者がこのプロジェクトに様々な形で参加するようになっていました。今回お届けする Google 日本語入力は、このような自然言語処理や各種プラットフォームの開発経験者たちのノウハウが凝縮されたものとなっています。
私はというと、MS-DOS時代からATOKを使い続けてきたわけですが、ここ数年はMacを使い始めて、Intelになってアーキテクチャが変わったり、Snow Leopardになって64bit化したりと環境が変わり続けています。
ATOKは律儀に毎年新製品を出してくるわけですが、安いとは言えない価格なので乗り換えに躊躇していました。
ことえりを頑張って使ってみたり、kawasemiを試してみたりと試行錯誤を繰り返しましたが、どちらもしっくりこなかったためATOKを購入しようと思っていたところでGoogle日本語入力の登場ですよ!
Snow Leopard 64bitだとインストールできなかったので、以下の手順でインストールしてみました。
- 32bit modeで起動
- Google日本語入力インストール
- 64bit modeで起動
とりあえず今のところ不具合なく動いています…。
使った感想はというと、ウェブ検索から辞書を生成しているだけあって語彙は相当豊富、速度も速く、変換精度はATOKに劣るもののことえりよりも遥かに上で、上々の使い勝手と言えましょう。
この性能が無料で手に入るのは本当に素晴らしいと思います。
ATOKはパッケージ販売よりも携帯電話などの組込み機器向け製品が多そうなイメージですが、もしGoogle日本語入力がChromium OSやV8と同様にオープンソースでリリースされてしまったら、消滅してしまうのではないかと心配です。
しかしまあ、外資系の企業にこういったツールを出されると、日本の会社何やってるんだよって思いますね…。
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