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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

DevFest2010参加してきた

木曜日にDevFest 2010に参加してきました。

汐留で開催されているGoogleのイベントで、Googleの技術をいろんな形で講演するというイベントです。Android / Map系に興味があったのですが、直近で仕事に関係しそうな以下のセッションを聴いてきました。

  • Google App Engine
  • OpenSocial in Japan 2010
  • HTML5 の Webイノベーション

Google App Engine

英語の講演ということで緊張しつつ参加したものの、プレゼンの内容がいくらか解っている・ゆっくりだったので聞き取ることが出来たのが幸いです。しかし、Google App Engineの秘密が聞けるかと思ったのですが、雑誌や周辺で見聞きする話が多く、これは外れでした…。

OpenSocial in Japan 2010

こちらは技術の話というより、ミクシィアプリとして提供されている「記憶スケッチ」の事例紹介的な内容でした。

技術的に見るべきところは少なかったのですが、ユーザ数、トラフィック、データ量など具体的な数値が挙げられていて興味深かったです。

ちなみに記憶スケッチは、ユーザ数127万人、投稿件数1023万件、データ量504GBほど。Linux / Apache / MySQL / PHPという、いわゆるLAMP環境で構築されています。フロント側もインフラと同様にコンサバな構成で、HTML / Flash / opensocial-jqueryという組み合わせだそうです。

ユーザ数127万人はミクシィアプリの中でも多い方で、以下のような手法でユーザを獲得したとのこと。

  • インパクトのある妙なドラえもんの絵をアイコンに
  • ユーザ間のバイラルを狙う (ActivityFeedAPI, MessageAPI)
  • 初期ユーザが爆発するので頑張って乗り越える

トラブル事例は、立ち上げ当初にMySQL MyISAMを使用しておりレコードがDELETE出来なくなったこと、自宅サーバで立ち上げたら100Mbpsの帯域を使い切ったことなどがあったそうです。

クラウドについての言及もありましたが、記憶スケッチではクラウド的なサービスは次の理由で採用していないそうです。

  • App Engine Datastoreに大量のデータ更新行ったらインデックス生成が三日終わらなかったという話を聞いて心配
  • やはり自分でサーバまでコントロールしたい

(この辺ちょっとうろ覚え)

HTML5 の Webイノベーション

HTML 5を採用することで何ができるかを紹介していました。

紹介されていたのはWebWorkers / SharedWorkersといったクライアントブラウザ側のスレッド機構、Drag and Drop機構など、JavaScriptのAPIについてです。

JavaScriptはシングルスレッドなのですが、WebWorkersを使うことでバックグラウンド処理を行うことが出来るようになり、ユーザインターフェース(DOM側といえばいいのか?)をブロックせずに計算処理が行えるそうです。これは便利そう。

web-messaging-rpcを使うと便利ですよと紹介されてました。 http://code.google.com/p/web-messaging-rpc/

DnDについては、HTML5でIEの実装をベースに標準化され、簡単な記述で使えるようになったそうです。

ぼくが驚いたのは、FileAPIを使うことで、explorer / finderなどで選択したファイルをブラウザ上へドロップすることで、ブラウザで受け取ることが出来る点でした。

これまではフォームを表示して、<input type=‘file’>を選択して、submitして…という一連の手順が不要となり、よりデスクトップアプリケーションに近いインターフェースが実現出来そうです。

実は、Flashはプロプラな技術のため敬遠しています。HTML 5を使うことで(すごく実装が大変だろうとは思うけど)リッチなコンテンツを実現することが出来そうなので、これは覚えてみたいなと思いました。

紹介されていたHTML 5 API本を早速発注。評価もよいし。

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5 HTML5の概要を知るのに、とても役に立つ本

夕方からオフィスに戻って仕事をしなければならなかったため、15時くらいで切り上げて帰ってきました。面白いイベントでした!

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