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クリス・アンダーソンの「フリー」読了

クリス・アンダーソンの「フリー」を読了した。

wiggilingさんのtweetを見て読み始めたのだが、ちょうど製品開発を行っていたところだったので非常に参考になった。近代の「フリー」について説明するうえで、敢えて過去の無料文化(というのか?)についても調査し、深い考察が書かれている。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会
売り上げランキング: 38

著者はアトム=物質、ビット=デジタルな情報と表現していて、それらの違いを丁寧に解説している。いくつか印象的な部分を引用。

ブロードバンド環境で育った若者が、デジタルのものはすべてタダであるべきだと考えやすいのは本当だ。彼らを「フリー世代」と呼ぼう。 (略) フリー世代はビットに当てはまるものがアトムにも当てはまるべきだとはお持っていない。服やアパートをタダで手に入れられることは期待していない。実際のところ、彼らはこれまでの世代よりも、それらにお金を使っている。

たしかに、物にお金を払わないという人は見かけない(セールやオークションなどで、安く手に入れようとはするだろうが)。そしてデジタルな世界では無料がサービスもとても多く、みなが使いこなしている。

著者は、フリー世代はこれを自然に受け入れて理解している、としている。

そして「ムーアの法則」によりビットの維持費用(書籍中では限界費用と表現されている)は年々半減し続け、このことを以下のように表している。

テクノロジの限界費用は年々ゼロに近づいている。フリーは選択肢の一つではなく必然であり、ビットは無料になることを望んでいる。

本書の巻末にはフリーの違い、ビジネスモデルなどが記載されている。読めばすぐに「ああ、よくあるやつね」と思うのだが、体系的に並べられると興味深いものである。

ウェブサービスの担当者には非常におすすめできます。

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